みやこたなごのブログ(旧・滑川町~子どもを放射能から守る会~)

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安心には遠い「新・食品基準値」

来春から食品の暫定基準値が変わります。
現在の 5分の1.
厳しくなったというけれど、これで安心ということではありません。
今までが高すぎたので勘違いしてしまいそうになりますが。
以下、安田節子さんから届いたメルマガです。
考える参考に。

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厚生労働省は、一般食品は現在の暫定基準値の5分の1に当たる、1キログラム
当たり100ベクレル、乳児用の食品と牛乳は50ベクレルなどとする方針を発表。
厚労省によると、世界保健機関(WHO)の基準を踏まえ、年間被曝許容上限1ミ
リシーベルトのうち0・1ミリシーベルトを「飲料水」に振り分け、1キロ当た
り10ベクレルと設定。その上で食品中の放射性セシウムによる年間被曝を残る
0・9ミリシーベルト以内に抑えられるよう、平均食品摂取量などを考慮し、
「一般食品」はセシウムで100ベクレルとした。「乳児用食品」と「牛乳」は
セシウムで50ベクレルとした。

5分の1になったから、よかったと思う向きが多いかもしれない。しかし、暫定
基準を正式の基準に改め、今後長く運用される基準としてみると、国民の内部
被ばくを許容する政府の姿勢が見て取れるのだ。

ICRPの勧告をもとに、日本では、法律で定めた公衆の年間被曝限度は外部被ば
く、内部被ばく合わせて1mSv(自然放射線被ばくと医療被曝を除く)となっている。

暫定基準値はこれを大幅に上げて設定された。内部被曝だけで17mSvを許容し、
これを4つの核種グループに割り振り、セシウムは5mSvとした。5つの食品ジャ
ンルに1mSvづつ割り当て導き出したのが500Bq/kgの基準だ。暫定基準は通常の
食品安全基準とは異なり、安全を担保するものではない。非常時のがまん値なのだ。

今回それを5分の1の100ベクレルに引き下げるというが、依然高すぎる。この
規制値で出回る食品を国民が今後ずっと食べ続けるなら、内部被ばくによって
計り知れない数の健康被害を生み続けるだろう。


放射線にはこれ以下なら安全という閾値は存在しない。閾値の定められない汚
染物は食品に残留してはならないのが食品衛生法の原則だ。
非常時の暫定から通常規制にもどすのだから、
国民の内部被ばくを防ぐ基準にならなければおかしい。

飲料水はWHO基準の10ベクレル採用というが、WHOは放射能関係の基準策定にお
いては、IAEAの了解を得なければならない協定が結ばれており、そのためWHO
の基準は推進の立場にたっていると批判されている。飲料水はアメリカの
0.111やドイツの0.5のように、コンマ以下でなければいけないだろう。
ドイツ放射線防護協会は内部被ばくは年間0.3ミリシーベルト以下としている。
そして、日本政府に対し、乳児、子ども、青少年に対しては4ベクレル/kg以上
のセシウム137を含む飲食物を与えないように、成人は8ベクレル/kg以上のセ
シウム137を含む飲食物を摂取しないことを推奨している。

日本の高い数値設定には希釈率0.5を採用していることがある。汚染された食
品だけを口にするわけではないとし、汚染されていない食品を食べることで汚
染が薄まる「希釈」を考慮しているのだ。この希釈政策を停止するよう、ドイ
ツ放射線防護協会は11月27日に緊急勧告を発している。
放射線防護においては、汚染されたものを汚染されていないものと混ぜて
希釈し通用させることを禁止する国際的合意がある。

日本の瓦礫処理食品基準はこれに接触すると指摘
チェルノブイリ以降、わかってきたのは幼いものたちがこれまで考えられてい
た以上に感受性が高く低い線量で影響を受けていることだ。

このことを考慮して乳児用食品は大人の半分の50ベクレルにしたと厚労省は説
明しているが、先の明治の粉ミルク「ステップ」で判明した30.8ベクレルく
らいの汚染があっても今後ずっと許容されることになる。ミルクは薄めて飲む
からというが、小さな体にそれだけを飲むのだし、体内被ばくは避けられない。
乳児用食品は限りなくゼロに近い基準であるべきだ。日本では汚染されていな
い原料の入手は可能なのだから。基準値が緩いと、汚染の低いものと混ぜるこ
とで基準を容易にクリアーできてしまう。厳しい基準ではそれが困難になる。
なによりも放射性物質について、

希釈すれば安全という誤った認識は払拭されなければならない。そして内部被
ばくを容認するような基準は改めさせねばなりません。


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